簿記や資格の勉強にiPadがオススメだった話をさせて欲しい



実はこっそり簿記2級を勉強していまして、先日無事合格しました。

なかなか勉強する時間が取りづらかったので1年ほどかかってしまったのはここだけの話。

 

そもそも簿記って勉強前の準備が面倒でなかなか腰が上がらないんですよね。

特に問題を解く時、紙とペンを用意して電卓を叩いて下書きしてから回答を求めるので、勉強するためのスペースを用意しなければならないのも面倒ポイント。

準備が面倒な上にスペースも必要

 

外出時のスキマ時間なども有効活用したいところですが、問題集・電卓・紙とペンを毎回持ち歩くのは面倒だし、それを広げられる場所も限られます。

そこで、これらを全てiPadに集約してどこでも勉強できるようにしてみました。

これから日商簿記の試験を受けてみようと思っている方や、資格試験を受けようと思っている方の参考になればと思います。

iPadに集約した図

 



iPadで簿記を勉強するために必要なもの

iPad本体

まずは今回の話の要となるiPad。

私は第4世代のiPadAirを使用していますが、ApplePencilやスライタスペンが使えるiPadであれば特に種類は問いません。

iPad自体は比較的高価な部類に入りますが、Appleの整備済製品や中古を狙うとお得に購入する事が可能です。

 

ApplePencilもしくはスライタスペン

使用しているiPadに対応したApplePencilが必要です。私が使用している第4世代iPadAirの場合は第2世代のApplePencilに対応していますね。

要は手書きできれば良いので、ApplePencilが高価で予算が足りない場合はサードパーティ製のスライタスペンでも問題ありません。

 

簿記のテキストと問題集

今回、簿記二級の受験にあたり以下のテキストと問題集を使用しました。
(私は2022年版を使用しましたが、下記リンクは2023年版となります。)

TAC出版の本試験問題集は電子書籍が販売されていませんので、現物の書籍を購入する事になります。

電子書籍であればスクリーンショット機能を使えばいいのですが、紙の書籍ではそうもいきません。そこで後述するAdobeScanを活用します。

 

AdobeScan(スキャンアプリ)

iPadのカメラで撮影した文書を綺麗にPDF化してくれるアプリ。このアプリを使って購入した紙の書籍の問題集と解答用紙をiPadに取り込みます。

シャッターボタンを押さなくても自動で本を認識して撮影してくれるので、毎回シャッターを押す必要が無くてラクな上に綺麗に補正してくれます。

また、AdobeScanを使って書籍を取り込む際に一緒にあれば便利なのがダイソーのメタルラックがあればなお便利です。(詳細は後述)

スキャン取込用のメタルラック

 

Procreate(ペイントアプリ)

Procreateは有料のペイントアプリですが、レイヤー管理が可能なアプリなら必ずProcreateである必要はありません。

GoodNote5のようなノートアプリは学習した内容をまとめるには良いのですが、問題を解く場合に少し使い勝手が悪いので私はあえてProcreateを使用しました。要はレイヤー管理が可能であることが重要。

■レイヤーって何?
ペイントソフトにはレイヤーという透明の板のようなものにペンで書きこんでいきます。
今回の場合、解答用紙の画像の上に透明のシートのようなものを重ねて解答を書きこんでいきます。

 

準備物は以上です。

 

紙の問題集をiPadに取り込む

問題をスキャンしてPDF化

紙の書籍を使って問題集を解く場合、冒頭でもお話しした通り付属の解答用紙・計算用の紙・ペン・電卓・それを広げるためのスペースを毎回用意しないといけないのがめっちゃ手間なんですよ。

なので紙の書籍はまずスキャンしてiPadに取り込む必要があります。

AdobeScanを活用して問題集・解答用紙・計算用紙をiPadにひとまとめにすることで、簿記を勉強するハードルがめちゃくちゃ下がります。

 

まずはAdobeScanを起動して設定を変えます

「スキャン後に毎回境界線を調整する」は必ずオフにしておきましょう。

というのもAdobeScanはカメラに映った文書を自動で認識してシャッターを切ってくれるのですが、その後にトリミングを求められます。これをオフにするための設定ですね。オフにしていても、後でまとめてトリミングできるので安心してください。

 

メタルラックの下にスキャンしたいページを開いた状態で起きます。

 

メタルラックにiPadを乗せてAdobeScanを起動。

 

するとAdobeScanが自動でシャッターを切ってくれるので、スキャンしたい分だけページをめくっていくだけでOKです。

問題と解答用紙をまとめてスキャンしたら、右下のサムネイルの部分をタップします。

 

撮影したページのトリミングや明度を調整します。

 

右上の「PDFを保存」を押します。

 

「JPEGで保存」を押して取り込んだページを1枚ずつの画像に変換します。

 

取り込んだページが個別の画像で保存されていればOKです。

 

Procreateで問題集を作る

Procreateを起動後、右上の「+」をタップして「スクリーンサイズ」を選択。

 

キャンパスが展開されたら左上のスパナマークをタップして「写真を挿入」を選択。

 

取り込んだページを選択すると、こんな感じでキャンバスに画像が現れます。

以下のように設問1〜5を配置していきましょう。

 

「貼り付けるスペースが足りねえ!」ってなったらキャンパスサイズを変更して広げましょう。

左上のスパナマークから「キャンバス」というアイコンを選択して「クロップ&サイズ変更」を選択するとキャンバスを広げることが可能です。

 

キャンバスサイズ変更

 

問題と解答用紙を準備すると、レイヤーは以下のようになります。

なお、レイヤーを結合してしまうと位置やサイズの微調整ができなくなるので、個別のままにしておくことをおすすめします。

 

問題と解答用紙を配置したら準備完了ですがそのまま書き込んではいけません。

実際に問題を解く際は解答記入用に空のレイヤーを1枚追加します。

 

解答記入用レイヤーを追加しなかった場合、追加した画像のレイヤーに直接描き込むことになります。すると消しゴムツールで記入した内容を消したときに問題用紙や回答用紙の画像ごと消えてしまうので注意しましょう。

貼り付けたページごと消えてしまう

 

iPad以外で簿記の勉強に活用できたアレとかコレ

スマホの仕訳問題アプリでスキマ時間を活用

AndroidやiPhoneで利用可能なスマホアプリがリリースされており、300問以上の仕訳問題が詰め込まれていてスキマ時間での勉強が非常に有効です。

有料アプリではありますが簿記の本試験では仕訳問題の配分が非常に高く、このアプリを活用して得点源としたいところ。

簿記3級では設問1で45点(3点×15問)、簿記2級では設問1の商業仕訳で20点(4点×5問)と設問4の工業仕訳で12点(4点×3問)で計32点。

いずれも合格点である70点のうちの半分ほどを占めているので取りこぼしが無いようにしたい。

なお、本試験の問題とは異なり数字の桁数が少ないので、あくまでパターンごとでの仕訳問題の解き方を覚える為のツールとして活用する事になります。アプリ内で電卓が用意されていてスマホ1つで仕訳問題の練習ができるのが強みで、通勤時間などに大変お世話になりました。

 

出勤時間前を有効活用(いわゆる朝活)

これを言うと「ただの意識高いやつじゃねーか」みたいなツッコミを受けることを承知の上なんですが、マジでこれが一番捗ったまである。

仕事から帰ってきて勉強しようとしても疲れてる上に脳も完全にオフモードになっちゃって、勉強する気になれないんですよね。結果として「あー今日全然勉強できなかったな」という謎の罪悪感が生まれてしまうんです。そうなると朝の時間を活用するしかないわけです。

元々極度の満員電車嫌いだったのも相まって「じゃあ朝早めの電車に乗って職場近くの喫茶店で勉強すればええやん」って思考になったんですよ。

結果として毎朝1時間半〜2時間の勉強時間を確保することができた上に、帰宅後の疲れた状態で勉強に取り掛かるのとでは頭の回転が全然違うので、生活習慣を変えるのも1つの手段だと感じました。

で、朝のうちに勉強しておけば夜勉強できなくてもあまり罪悪感が無くて、「朝勉強したから夜はゲームするか絵を描こう!」みたいに心置きなくオフモードに移行できるんですよね。

実は簿記2級に受かった後も朝活は継続していて、絵を描く時間やブログを書く時間に充てる事ができるので自分にとってはかなりプラスに働いています。何故今までやってこなかったんだと後悔してるレベル。朝活はいいぞ!

 

統一試験ではなくCBT方式(ネット試験)での受験がオススメ

もはやツールの話でもなんでもなくなってきた。

簿記の統一試験は年3回実施されており、お恥ずかしながら2回受験して2回とも不合格だったんですよ。

統一試験では次の試験まで待つ必要があり、それまで知識や解答速度が落ちないよう継続して勉強しないといけなかったので、思い切っていつでも受験可能なCBT試験に切り替えました。

CBT試験では試験会場に用意されているPCを使って受験することになります。しかし、問題の表示や解答を全てPCで行うため「計算と下書きありきの簿記とは相性が悪いのでは・・・?」と思ってあえて統一試験を選んでいたんですよね。

でも実際に受験した感想としては「むしろCBT試験の方が解きやすくて簡単じゃない?」と感じました。偶然かもしれません。

恐らく、自分のペースで受験することができて盤石な体制で試験に臨めるという点が大きいのかもしれませんね。

 

【まとめ】もうiPadなしでの勉強は考えられなくなった

簿記の知識がゼロの状態から簿記2級合格するまでにやってみたことをつらつら述べてみました。

問題集とテキストをiPadに集約することで持ち運びが容易となり、結果として勉強するためのハードルがかなり下がったので資格試験の勉強でiPadを手放せなくなりました。

 

  • テキストと問題集は可能な限り電子書籍での購入がオススメ!(スクリーンショットが撮りやすい)
  • 電子書籍版が販売されていなければ紙書籍を購入してAdobeScanでiPadに取り込み
  • スキャンした書籍や問題集をProcreateでレイヤー管理すれば使い勝手抜群の問題集が完成!
  • スマホアプリの仕訳問題集でスキマ時間を活用!
  • 統一試験よりもCBT試験の方が自分のペースで勉強できる!

 

以上!それでは!

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