「Winmail.dat」という謎の添付ファイル、原因はOutlookのリッチテキスト形式でした。



先日、職場でこのような質問がありました。
困ってる人
困ってる人

PDFファイルを添付して送信したら、受け手側で「Winmail.dat」ってファイルになっちゃってファイルが開けないんです

あいかわ
あいかわ

なんじゃそりゃあ・・・ちと調べてみますわ~

で、色々調べてみた結果、どうやらOutlookとリッチテキスト形式が原因で発生する現象らしい。

今回はこの現象について調べた結果を備忘録的に残しておこうと思いました。

この記事を読むと何が分かる?
  • リッチテキストとは何か
  • Outlookでリッチテキスト形式のメールを送信してはいけない理由
  • 添付ファイルがdat化けしてしまった時の対処法



受信したメールの添付ファイルが「.dat」に変換される原因

以下の条件が揃っていると、メールの添付ファイルが「Winmail.dat」となって受信されてしまうようです。

 
  • Outlookを使用し、なおかつリッチテキスト形式で送信している
  • 受信側がOutlook以外のメールソフトを使用して受信している
リッチテキスト形式(TNEF形式)とは?
  • マイクロソフトが策定した文書ファイル形式
  • 文字部分の装飾が可能(太字とか赤文字とか!)
  • HTMLほどデザイン性のあるメールは作れないが、シンプルかつ華やかなメールを作成する事が可能
  • 開封率が取得が可能

 

ここだけ見ると完全にOutlookが悪いやんって思っちゃいますよね。

・・・その通りなんすわ。

ただし勘違いしてはいけなくて、送信した時点では意図した添付ファイルが送信されており、受信側も送信側が意図されたデータ自体は受信できていることなんです。

困ってる人
困ってる人

つまり・・・どういうこと?

受信側でPDFになってないから、データ送信できてないんじゃないの?

「Winmail.dat」という状態で受信はしているけれども、中身はちゃんと送信者が意図した添付ファイルではある、ということですね。

添付したファイルはリッチテキスト形式のデータの中に格納され、全てひっくるめて「Winmail.dat」というファイルになって送信されるようです。

Outlookで受信すると、この「Winmail.dat」というファイルをちゃんと読み取ることができ、添付ファイルを正常に表示する事ができます。

 

ところが・・・Outlook以外で受信した場合、この「Winmail.dat」をちゃんと読み取ることができないことがあり、添付ファイルに「Winmail.dat」として表示される。といった感じです。

故に、「送信者も身に覚えのないファイルが添付された」という状態が発生してしまうわけです。

今回のケースをまとめてみます。

◆送信者:Outlookのリッチテキスト形式でPDFファイルを添付して送信

◆受信者:iPadでメールを受信し、閲覧

困ってる人
困ってる人

なるほど、だからちゃんとPDFファイルが送信できなかったのね!

次からはテキスト形式で送信するようにします!

Winmail.datのファイル化け対策

送信者に「テキスト形式」でメールを送信してもらうよう依頼する

上記の原因を踏まえると、送信者側が「リッチテキスト形式」を使わなければOKということになります。

送信者に「テキスト形式で再送信してみてくださーい!」って声かけてみましょう。

テキスト形式へ変更する方法1:メール送信画面で変更

メール作成画面の「書式設定」から「テキスト」を選んでから送信しましょう。

テキスト形式へ変更する方法2:Outlook自体の設定から変更

左上のファイルをクリック

オプションをクリック

「メール」を選択し、「次の形式でメッセージを作成する」の「テキスト形式」を選択すると、メール作成時は自動的に「テキスト形式」が選ばれた状態になります。

送信者側がOutlookを使わないようにする

Outlookでの送信かつリッチテキスト形式での送信の場合に発生するのであれば、そもそも送信者側でOutlookを使用しなければ解決しますね。

ただし、Outlookで振り分け設定等、自分向けに色々設定している場合は別のメーラーに乗り換えた際の再設定が面倒ではありますので、個々の判断で。

受信者側で「WinmailOpener」というフリーソフトを導入する

都度送信者に「テキスト形式で再送信してね!」って言うの、正直面倒ですよね。

フリーソフトの「WinmailOpener」を導入しておけば、「Winmail.dat」の内容を確認する事ができるようです。

Winmail Opener - freeware utility for opening winmail.dat and other TNEF-encoded files
Winmail Opener is a small freeware utility for opening winmail.dat and other TNEF-encoded files and showing their contents and embedded attachments

まとめ

「Winmail.dat」を受信してしまう側としては、「何これ!?怪しいんだけど大丈夫なの!?!?」って思っちゃいますよね。

ちゃんと調べてみると、悪質なファイルや迷惑メールが送信されてきたというわけではないことが分かります。

しかしながら、このような現象が発生してしまう以上、送信者側は極力リッチテキスト形式での送信は控えた方が良いのかなと思えたわけです。

(というか・・・業務連絡ならリッチテキストを使う必要全くないし・・・)

 
  • Outlookでリッチテキスト形式を使うと面倒ごとになる可能性が増える
  • 業務連絡であればわざわざリッチテキストを使用する意味は皆無
  • WinmailOpenerを導入しておけば、自分が受信してしまった時も簡単に対応できる
  • でもWinmail.datは怪しいファイルじゃないよ!

とりあえずこんな感じですね。それではまた!

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